I ma koko

他の3つの作品はどこかにネイルという共通項があるけれど、
この50号の2枚の絵は違います。
まったくの別物と捉えて取り組みました。 

「デザインする!」という意識をとっぱらって、
今の気分をただ素直に絵にしてみよう
とスタートした子たちです。

何日も何時間も、大きなキャンバスと睨めっこする日々。
ふと筆をとっては色を足し、また睨めっこ。 

可愛ければ終わりなのか!?
いや、まだ全然なんにも伝わらない。
んー自分は何が描きたいのか。
自問自答。

そんな風に、ぼーっと思案してる時間のほうが
長かったんじゃないかなって思う(笑)。

 そしたらね、ある瞬間、
何かが突然パッカーーーンって開いた気がして……。
もう筆なんか使わずに手で描いた。
そして夢中で描いてたら、

あ。

ここで終わりだ!
っていう瞬間があったのです。
これが最後の一投だ、これで終わりなんだって瞬間が。

なんか……感動しました(笑)。
作品がいいとか悪いとかじゃなく、
ただ自分が最後まで描き上げられたことに感動した。

イマココすんごい味わえました(笑)。

これを見てくれたみなさんが何を思うかはわからないけれど
私はきっと、この完成した瞬間の快感を忘れない。

そんな作品たちです。